イタリアのおすすめ観光地

イタリアは世界遺産保有国ナンバー1を誇り、文化・自然・歴史・食と魅力が多すぎる!在住歴6年目に突入、月1イタリア国内旅行をしていても、まだまだ見たいところや行きたいところは尽きません。

この記事では、初めてイタリアに行く方や2回目以降の方へ『また行きたい!』と思えるような『絶対に欠かせないイタリアの観光地スポット』を10個に絞ってご紹介いたします!

①Venezia(ヴェネツィア)

ヴェネツィア

イタリアの人気観光地の中でも、水の都ヴェネツィアは何度訪れても心を奪われる特別な街。
私自身も5回以上訪れていますが、何度でも行きたいと思わせてくれる魅力があります。

街全体がまるで映画の中のような幻想的な景色で、運河沿いの建物や小さな橋、石畳の路地など、ヴェネツィアならではの美しい街並みを楽しむことができます。

【2025年は以下の期間に入場料が必要】

2025年は以下の日程で日帰り観光客に入島税(5~10€)がかかります。(2024年12月時点最新情報)

  • 4月18日~20日

  • 5月1・2・3・4日

  • 5月のすべての金・土・日

  • 6月2日、6月のすべての金・土・日

  • 7月のすべての金・土・日

対象時間は朝8:30〜16:00で、日帰り訪問の場合のみ必要です。事前に申請していく必要があるため、訪問前に公式サイト(Venezia Unica)で最新情報の確認を必ず行いましょう!

また、ヴェネツィアは6区からできており、ドルソドゥーロ(Dorsoduro)、サンタ・クローチェ(Santa Croce)、サン・ポーロ(San Polo)、サン・マルコ(San Marco)、カンナレージョ(Cannaregio)、カステッロ(Castello)に分かれています。街の中は車や自転車が入れず、基本的には徒歩で観光しますが、疲れたら水上バス(ヴァポレット)や水上タクシーでの移動も可能です。

【ヴェネツィアのホテル事情とおすすめ宿泊エリア】
ヴェネツィアはホテル料金・食事ともに観光地価格で、3つ星ホテルで1泊180€~(時期により変動)とやや高めです。

おすすめの宿泊エリアは、駅近くで便利なカンナレージョ地区(Cannaregio)
イタリアの駅周辺は治安があまり良くないことが多いですが、ヴェネツィアの駅周辺は比較的治安が良く、初めての方にもおすすめです。

もちろんスリ対策は引き続き意識しましょう。

②Murano(ムラーノ)&③Burano(ブラーノ)

ブラーノ

ヴェネツィア本島から水上バス(ヴァポレット)で約20~45分でアクセスできる小さな離島で、気軽に行けるのが魅力です。

【ムラーノ島|ヴェネツィアンガラスの街】
ムラーノ島はヴェネツィアンガラス(ムラーノグラス)の生産で世界的に有名な島。
ガラス工房の見学やショッピングを楽しめるほか、美しいガラスアートの街並みを散策できます。


【ブラーノ島|カラフルな家並み&レースの街】
ブラーノ島はカラフルな家々が水辺に並ぶ、フォトジェニックな島です。
島を歩くだけで絵葉書のような景色が続き、カメラが手放せません。

また、レース編みの伝統工芸でも有名で、可愛いレースのお土産探しも楽しめます。

【ガイド付きツアー vs 個人で行く】
私が訪れたときは時間が限られていたため、半日のガイド付きグループツアー(5時間・30€)を利用しました。
往復送迎付きで説明もあり効率よく回れるので時間がない方にはおすすめです。

ちなみに水上バスの24時間券は大人一人25€するので、ツアー料金は実はかなりお得だったりします。

ただ、正直なところ「もう少し時間が欲しかったな…」と感じたため、のんびり自分のペースで回りたい方には個人で行くのがおすすめです。

ヴェネツィア本島だけでなく、少し足を伸ばしてムラーノ島とブラーノ島を訪れることで旅の満足度がぐっと上がります。運河の街から離島へ、色彩豊かな景色と職人技が息づく空気を体感しに行ってみてくださいね。

④Roma(ローマ)

ローマ

イタリアの首都ローマは、何度訪れても新しい魅力を発見できる街です。

「ローマは一日にして成らず」という言葉の通り、古代ローマ時代から続く歴史・宗教・文化が詰まった壮大な街であり、イタリアで最も人口が多く、世界中から観光客が集まる人気都市です。


【ローマの定番&外せない観光スポット】
ローマには、テレビや教科書で一度は見たことがあるであろう有名な観光スポットがぎゅっと集まっています。

✅ コロッセオ(世界遺産)
✅ フォロ・ロマーノ(世界遺産)
✅ パラティーノの丘(世界遺産)
✅ スペイン広場
✅ トレビの泉
✅ 真実の口

これら以外にも、街を歩くだけで古代ローマ時代から残る建造物や美しい教会があちこちにあり、まるで街全体が博物館のようです。


【ローマ観光のポイント|事前予約はマスト!】
正直、ローマは何日あっても足りないほど見どころが多い街です。

特にロッセオなどの人気観光スポットは当日券だと長蛇の列になるため、事前予約が必須。

✅ 目安:コロッセオ→1ヶ月前からチケット予約可能
✅ オンラインで購入可能(公式サイトからを推奨します)

コロッセオの公式サイト:Parco archeologico del Colosseo sito ufficiale

計画的にスケジュールを組んでおくことで、時間を無駄にせず効率よくローマを満喫できます。

【日本からローマへの行き方】
日本(東京)からローマ(フィウミチーノ空港/Fiumicino)へは直行便も運航しており、アクセスは比較的スムーズです。

航空券の探し方・購入のコツについては以下のページで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください✈️👇

初心者必見!飛行機のチケットの取り方を分かりやすく解説

⑤Vaticano(バチカン市国)

バチカン市国

ローマを訪れるなら、バチカン市国は絶対に外せないスポット。

バチカン市国はローマ教皇を国家元首とする世界最小の独立国家であり、カトリックの総本山。カトリック信者でなくても、一度は訪れる価値のある神聖で荘厳な場所です。

面積は東京ディズニーランドより小さいのに、見どころと感動がぎゅっと詰まっていて圧巻。ローマ観光に来たらマストで立ち寄ってくださいね。


【バチカン美術館|チケットは超早めの予約が安心】
バチカン美術館は世界有数の人気美術館で、入場するのに長蛇の列必至。

✅ 朝一で行っても待ち時間が発生することが多い
✅ 公式サイトのチケットは2ヶ月前でも完売することあり
✅ 安心なのは4ヶ月前くらいからチェック&予約

バチカン美術館ではラファエロの間、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂の天井画など、世界的傑作の数々が見られます。
バチカン美術館の公式サイト:Musei Vaticani – Sito ufficiale


【サン・ピエトロ大聖堂|無料で入れるけど朝一訪問推奨】
バチカン市国のシンボルともいえるのがサン・ピエトロ大聖堂。

✅ 入場は無料(ただしセキュリティチェックで行列ができるため朝一訪問がおすすめ)
✅ クーポラ(大聖堂のドーム)に登る場合は別途料金がかかるものの、ローマ市街を一望できる絶景が楽しめます✨

クーポラに登る場合、テラスまでエスカレーターの有無によってチケットの料金が変わります。
2025年5月現在では、
✅エスカレーター有(のち320段の階段):22€/名
✅エスカレーター無(テラスまで231段+320段):17€/名

5€しか変わらないため、個人的にはエスカレーター有のチケット一択です。

予約した時間の90分前からサンピエトロ寺院内を見学することができます。(オーディオガイド付き)

サンピエトロ寺院の公式サイト:Sito Ufficiale Basilica di San Pietro | Un capolavoro da esplorare

【サンピエトロ寺院観光時の服装に注意】
バチカン市国はカトリックの聖地のため、服装には気を付けましょう。

❌ 肩が出る服(キャミソール・タンクトップ)
❌ 膝上丈のズボン・スカート

✅ カーディガンやストールで肩を隠す
✅ 膝下丈のズボン・スカートで訪問

また、帽子は入場前に必ず脱ぎましょう。

 

⑥Firenze(フィレンツェ)

フィレンツェ

イタリア旅行で「また行きたい!」と必ず思う街のひとつが、フィレンツェ(Firenze)。

ルネサンス文化の中心地として栄えたこの街は、メディチ家の統治のもと芸術と文化が花開き、街全体が『フィレンツェ歴史地区』として世界遺産に登録されています。

私自身、正直「芸術オタク」というわけではない、いや、むしろ疎いのですが(笑)、これまで4回フィレンツェを訪れていて、そのたびに『やっぱりまた来てよかった!』と思わせてくれる街。芸術に詳しくなくても、必ず見たことのある絵画や彫刻に出会えてしまいます。

【ウフィツィ美術館|ルネサンス芸術の宝庫】
フィレンツェ観光で外せない観光スポットの一つはウフィツィ美術館(Galleria degli Uffizi)。

・ボッティチェリの「プリマヴェーラ」、「ヴィーナスの誕生」
・レオナルド ダ ヴィンチの「受胎告知」、「マギの礼拝」
・ラファエロの「自画像」
・カラヴァッジョの「イサクの犠牲」、「メドゥーサ」

など世界的名画が展示されており、ルネサンスの歴史そのものを肌で感じることができます。

美術館の中から見えるポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)の景色も素晴らしく、個人的に大好きなポイント。

他にもフィレンツェ観光で私が毎回足を運びたくなるのが、

🏰 ピッティ宮殿
🌿 ボーボリ庭園(Giardino di Boboli)

ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)やジョットの鐘楼も美しいですが、ボーボリ庭園から眺めるフィレンツェの街並みは格別で、何度見ても感動します。

時間に余裕があれば、ミケランジェロ広場からの夕景・夜景もおすすめですよ。

【フィレンツェ観光のコツ】
✅ ウフィツィ美術館は要予約(公式サイト:Homepage | Gallerie degli Uffizi
✅ ドゥオモのクーポラに登るなら事前購入&朝一がおすすめ(公式サイト:Cattedrale di Santa Maria del Fiore | Opera Duomo, Firenze)
✅ 街歩きは歩きやすい靴で(石畳が多いため)

⑦Cinque terre(チンクエ テッレ)

チンクエテッレ

イタリア旅行で「一度は訪れたい絶景スポット」として人気なのが、カラフルな街並みが海沿いに連なる チンクエテッレ(Cinque Terre)。

ポスターやテレビで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?

【チンクエテッレとは?】
「チンクエテッレ」とはイタリア語で 「5つの土地(集落)」 を意味し、実際に『チンクエテッレ駅』という駅はありません。

この5つの集落とは:

🏘️ モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al Mare)
🏘️ ヴェルナッツァ(Vernazza)
🏘️ コルニリア(Corniglia)
🏘️ マナローラ(Manarola)
🏘️ リオマッジョーレ(Riomaggiore)

のことを指します。

【チンクエテッレ 行き方・アクセス方法】
チンクエテッレ観光のおすすめアクセス方法は電車移動。

・ラ・スペツィア(La Spezia)またはジェノヴァ(Genova)を拠点に、ローカル列車で各村を移動するのが便利◎
・チンクエテッレ・カード(Cinque Terre Card)を購入すると、対象区間内乗り放題+ハイキングコース入場可で便利。
・車でのアクセスは避けるのがベター(駐車場が少なく運転が大変です)。

【チンクエテッレのベストシーズン】
港町のため、シーズン(4月〜9月)とオフシーズンで雰囲気が全く変わります。

✅ 4月〜9月:海沿いの街歩きやハイキング、ボートツアーが楽しめるベストシーズン
✅ 10月〜3月:観光客が減り落ち着いた雰囲気。ただし、一部レストランやショップは休業の場合あり

ハイキングを予定している方は、気候の良い春・秋が最適です。

【チンクエテッレ 観光で気を付けたいこと】
✅ 日差しが強いので帽子・サングラス必須(特に夏)
✅ 集落間のハイキングは有料区間もあるのでチケットを忘れずに
✅ 坂道・階段が多いので歩きやすいスニーカーで
✅ オフシーズンは電車の本数が減るため要確認

クエテッレの行き方や観光についてサクッと解説

⑧Napoli(ナポリ)

ナポリ

イタリア料理といえば Pizza(ピザ)!
ピザといえば ナポリ(Napoli)!

ナポリピッツァを食べずに日本に帰るなんてもったいなーーーーい!!!

【ナポリってどんな街?】
ナポリはカンパニア州の州都で、南イタリア最大の都市。
ローマ、ミラノに次ぐイタリア第三の都市 でもあります。

周辺には:

🌋 ヴェスヴィオ火山
🏛️ ポンペイ遺跡
🏝️ カプリ島

など、日帰り・宿泊で楽しめる観光スポットも盛りだくさんで、南イタリア旅行の拠点としても最高です。

【ナポリの治安は大丈夫?】
『ナポリ=治安が悪い』と思っている方、多いのでは?
実際に私もナポリを訪れる前はそう思っていました。

北イタリアに住んでいると、周りのイタリア人からも『ナポリに行くときは貴重品を靴の中にしまえ!』と言われるほどです。

でも、私が実際に訪れて感じたのは 「最近のナポリは治安が悪くない!」 ということ。

2025年3月には仕事でナポリへ一人で行きましたが、女性一人でも危険だと感じることはありませんでした。
もちろんスリや置き引きには注意が必要ですが、
これは正直、 ローマやミラノなどの他の街を歩くときと同じ。

ナポリだから特別危険というわけではなく、最低限の防犯意識(バッグは前持ち、スマホはむやみに出しっぱなしにしないなど)を持っていれば大丈夫です◎

ただ、ナポリって他のイタリアの街にはない、独特のごちゃごちゃ感や人々の話し方、街の雰囲気があって

『あ、ナポリにいるな〜』っていう感覚になるんですよね(笑)

これは実際に行ってみるとわかるので、ぜひ体感してほしいです!

【ナポリに行ったら絶対に食べたい“ナポリピッツァ”】
本場ナポリで食べるナポリピッツァは 本当に別格!

生地は外側はパリッと、中はもちもちで香ばしく、
シンプルなマルゲリータでもトマトとモッツァレラの味がしっかり感じられます。

有名店は混みますが、それだけの価値があるので時間に余裕を持って行くのがおすすめ◎

南イタリアらしい明るさとエネルギー、港町ならではの景色。行けば絶対に「来てよかった!」と思えるので、イタリア旅行を計画している方は ぜひナポリを候補に入れてみてくださいね✨

⑨Sardegna(サルデーニャ島)

サルデーニャ島

イタリア語では Sardegna(サルデーニャ) と呼ばれるこの島は、
日本語表記で「サルディニア」「サルジニア」「サルヂニア」など様々あります。

サルデーニャ島といえば、やっぱり海!

透き通る青い海と白い砂浜。

「ここは本当にイタリアなの?」と思うほどの綺麗な海が広がっています。

もしサルデーニャ島へ行くなら、ベストシーズンの4月〜9月頃に訪れ、ボートツアーに参加して島の美しいビーチを思いっきり楽しむのがおすすめ◎

【シーズンオフの楽しみ方もたくさん】

「海に入れない時期(10月〜3月)はつまらないの?」と思うかもしれませんが、

むしろ 人が少なくてゆったり過ごせるのがオフシーズンの魅力!

✅ サルデーニャ島の伝統料理を現地の人に教わりながら作る料理体験
✅ ヌラーゲ遺跡などの歴史遺跡巡りツアー
✅ 島のカーニバルを見学

など、オフシーズンだからこそ味わえる体験があります◎

【サルデーニャ島の移動について】
サルデーニャ島は広いので、 レンタカーがあると最高に便利!

でも「海外で運転は不安」という方は、
送迎車を手配して効率よく島内を回る方法もあります。

1週間以上〜ゆっくり過ごす場合はレンタカーがあった方が良いですね。

⑩Sicilia(シチリア島)

シチリア島

イタリア最大の島、シチリア(Sicilia)。
でも行ってみると「あれ、イタリアなのにちょっと違う?」って感じる場所なんです。

【シチリア島は海が綺麗&ごはんが最高!】
透き通る青い海。
そして地中海の恵みを存分に受けた食材。

この島は ギリシャ、アラブ、スペイン、北アフリカの文化が混ざり合ってきた場所 だからこそ、
「シチリア料理はイタリア料理だけどイタリア料理じゃない」って感じるほど独自の美味しさがあるんです。

【シチリアで絶対食べたいもの】
シチリアオレンジの搾りたてジュース(マーケットで朝飲むの最高!)
✅ ブリオッシュ・シチリアーナ(ブリオッシュにグラニータを挟む朝食♡)
✅ グラニータ(シチリア風シャーベット、レモン味おすすめ)
✅ カンノーロ(サクサクの生地にリコッタクリーム)
✅ アランチーナ(シチリア名物ライスコロッケ、ストリートフードでぜひ!)

【シチリア島の移動&滞在】
パレルモ(Palermo)やカターニア(Catania)などの大きな街は 観光客向けの交通機関が発達しているので車がなくても大丈夫◎
シーズン中(4月〜9月)はバスや電車の本数も多めです(時間通りに来るかは…シチリア時間なので気長に待ちましょう笑)。

私自身は パレルモに滞在し、モンデッロビーチ(Mondello Beach)でシチリアらしい美しい海を満喫しました。

シチリアには遺跡、可愛い街、自然など見どころが沢山ありますが、
海辺の街に行くときはぜひ「海辺でだらだらする日」を入れるのがおすすめ◎

日本ではなかなか味わえない、
「何もしない贅沢」を体験できます。

シチリア島・パレルモへ2泊3日で行ってきました!